3月の日の出は6:30過ぎ。
フェリーターミナルから朝日を望むことができます。
ターミナルの売店でモーニング珈琲を購入し、野崎島から上がる朝日を浴びましょう。
朝日を愛でるのはあなただけではありません。
元漁師の山口さん。
彼は毎日朝日を愛でています。
「今日の朝日」を写真に収めるのです。
現在90歳の山口さんは漁師を辞め、カメラ愛好家になりました。
山口さんは86歳まで漁師を続け、4年前に引退しました。
引退した今も漁協に通い、水揚げの様子をチェックします。
愛車の電動自転車とカメラと一緒に。
山口さんは28歳の頃から毎日日記をつけています。33キロのイサキ、大漁のカマス、10キロのマグロ、クジラ、などいつ何があったか、日記を見返せばすべてわかる、大切な宝物です。
記録しているのは、魚だけではありません。
日の出の時間、天気。
夕陽や季節の花々、入港するフェリーも写真に収めます。
山口さんの写真から小値賀の日常を感じとることができるのです。
ただし、自宅から愛車の行ける範囲まで。
「毎日違うけん、毎日行かんば」「頭がぼけんごつね」
彼はわたしたちにそう教えてくれました。
山口さんはお気に入りの写真をプリントアウトして、フレームに収めています。
プリントアウトするのは年に1回と決めています。せっかくなので大きな写真に現像します。
大切に、大切に、大切に。
山口さんのモットーは「継続の努力」
数字が好きで記憶力が抜群。東京タワーの高さ、瀬戸大橋の長さ、数字に関することは何でも知って覚えています。
なんと、小学生の頃の教科書の内容も暗記しているのです。
山口さんに会ったら、島の人に会ったら、
是非「こんにちは」と声をかけてみてください。
今のとっておきの場所をきっと教えてくれるはずです!
毎日違う、島の景色。
是非五感で感じてみてください。