usi-top
Vol.06
CULTURE
Jan 23, 2016
牛と人と耕耘機と
のんびり道を往く

小値賀はのんびり。

道路を走っている車ものんびり。
島で暮らしていると、スピードの出し過ぎに注意することより
スピードの出さなすぎを気にかけるようになるくらい。

のんびり。のんびりしています。

ushi9

島一周33キロの小値賀島。
耕耘機と、車と、牛とが同じ道を進みます。

usi1
島でちょくちょく見かける「牛に注意」の看板。
この看板が立っている近くには牛舎があります。
そこは牛の通学路です。

冬の夕暮れに会えるのは
道路いっぱいに広がってこちらに向かってくる牛の軍団。

ushi5

島の牛たちは昼間は草原に放牧されて大自然の中ゆっくり過ごし
夕暮れ時に牛舎に戻ります。

家までの道のりを人に急かされるわけでもなく悠々と歩く牛たち。

牛が歩くときには完全に牛優先道路。
車の人々は牛を急かすことはしません。徐行で牛の後をついて行きます。
小値賀島の渋滞は「牛渋滞」のみ。

夕日に照らされる牛たちのかわいいお尻を眺めながら、
ゆっくりゆっくり
のんびりのんびり進む、
微笑んでしまう渋滞です。

ushi4

牛たちがゆっくりおうちにはいるころ、夕日が沈んで
島にも夜がやってきます。

のんびりのんびり。
それぞれの速さで道をすすむ毎日です。

ushi11